なぜ真空なのか

電子顕微鏡内部の真空度は約「0.0001 Pa」です*。

これはほとんど気圧が「0」といってもよい程の真空度です。
この真空度に達するために電子顕微鏡には様々な種類の真空ポンプを装備しています。


ではなぜ、鏡体内を真空にする必要があるのでしょうか?

大気中には目に見えない様々なガス分子が存在しています。
このような状態では電子線は分子と衝突してしまいまっすぐ飛ぶことができません。
そのため、電子線の発生源であるフィラメントから安定に電子線を放出させ、
放出された電子の直進性を良くするためには、真空状態が必要になるのです。


*真空度は電子顕微鏡の機種によって異なります。